紗張り

 紗を強く張ると同時に、均一に張ることも重要です。

工業的な紗張り機を見てみます。YouTube から引用します。日本語のサイトがなく、英語のサイトですが、映像だけ見れば引用した意味が分かると思います。

 紗を固定して、型枠を押し付け、接着剤で固定しています。この手法を手作業で行うことを考えました。一回り大きい仮枠を作り、ここに紗を均一に張り、本枠を押し付けで強く張り、接着する方法です。

 

 仮枠には想像以上の力がかかり、仮枠の接着面を剥がしてしまいます。私のベストな方法です。

仮枠用の加工材です。

当初、SPF 材で作りました。36x36と18x36の材を組み合わせ角の接着強度を上げることを考えました。

 

水を使わないので木工用の酢ビエマルジョンで接着し、クランプで固定します。

金折れと木ネジで補強します。

 

 最近は、反りがあってガタつくので、白木加工材を使っています。

 紗張りの接着剤には、溶剤再湿潤型のボンド  G 17(コニシ)が適しています。クロロプレン系で、塗布・乾燥後、溶剤又は熱で接着性が再現するタイプの接着剤です。

 

 仮枠、本枠に G 17 を塗布します。新しい枠は2度塗りします。G 17 を塗って乾くと接着剤の膜が出来で、接着剤が木に浸透しなくなり、木枠の上に厚い接着剤の層を作ることができます。紗を剥がして再生した枠は、状態を見て必要なら重ね塗りします。

 作業台に紗を広げ、接着面を下にして仮枠を乗せ、養生テープで仮止めします。

 仮枠をひっくり返し、溶剤を塗ります。溶剤には、ラッカーうすめ液を使用します。

 本枠の上にかぶせ、クランプで押し付け、溶剤を塗布して接着させます。

 溶剤が飛び接着が完了したら、紗を切り離します。

==間話==

再活性接着

 合成ゴム系接着剤を塗布・乾燥し、熱または溶剤で接着性を再生することを、セメダインは「再活性接着」と呼んでいます。

 コニシは接着読本の中で、G17 を「溶剤再湿型接着剤」と呼んでいます。

 

 当初、熱再活性法で、アイロンの底をアルミシートでカバーして行っていました。

 現在は、溶剤再活性法で、ラッカーうすめ液を使っています。芳香族炭化水素や酢酸エステルなどの配合です。屋外で使っていますが、屋内で使用の場合は換気に注意が必要です。

 ニッペのものを使っていますが、アサヒペン、サンディペイントなどからも市販されています。