プリント

反応染料プリントの工程を見てみます。

1相法

プリント→乾燥→蒸し→水洗→乾燥

 

2相法

プリント→乾燥→アルカリ塗布→放置→水洗→乾燥

 

1相法の「蒸し」、2相法の「アルカリ塗布→放置」を固着工程とも言います。

(1)プリント

 1相法、2相法とも、反応染料の台糊には、反応染料と反応しないアルギンを使います。

アルギンを溶かします。40−50℃のぬるま湯に攪拌しながらアルギンの粉末を溶かしていきます。どうしてもラマができますが、ある程度ラマを細かくしておいて1日置いて膨潤させます。

 

 アルキン糊は、流動性が良く生地に浸透しすぎたり、型際が滲んだりしがちです。反応染料に使えるさくい糊は、田中直染料店の「反応用捺染糊 KS」です。

色糊のレシピ(処方)です。

 各薬剤の説明と使い方です。

a.還元防止剤

 反応染料は固着工程中に還元されやすく、還元により変色・退色します。これを防ぐため、弱い酸化剤を添加します。通常使われるのが、m-ニトロベンゼンスルホン酸ソーダです。Polymine L (日本化薬)などがあります。

 冷水には溶けにくいので、

台糊の中にアルギンとともに溶かす。

予め、20%に湯で溶いておく。

といった使い方をします。

 

b.重曹

 反応染料を固着させます。重曹は水に溶けにくいので、MCT 染料の場合、セスキを使うこともあります。セスキは、重曹とソーダ灰を1:1で混ぜた程度のアルカリです

 

c.尿素

 反応染料が、拡散していくために使われます。

濃色では、15%程度、ターコ使いでは、15−25%使うこともあります。

(2)固着

a.蒸し

 1相法の固着です。

プリント・乾燥した生地を、プリント面が直接接触しないように新聞紙等で包み、蒸します。

 家庭用蒸し器で蒸しています。

自作した蒸し器です。

 蒸し器によりますが、97−8℃ぐらいまで上がります。

10−20分蒸します。

 

b.アルカリ塗布→放置

 アルカリショック、コールド固着とも呼ばれます。

塗布するアルカリ剤には、専用のものも市販されていますが、3号ケイ酸ソーダが安く入手できるならこれがベストです。

 刷毛で塗布し、裏表からラップで包みます。

 

3号ケイ酸ソーダの場合、12−24時間放置します。

(3)水洗

 まず、大量の水で、未反応の染料や薬剤を洗い落とします。2相法の場合は、アルカリが落ちるまで洗わないと、後で温度を上げて洗う時に、染着した染料を加水分解で落としてしまう可能性があります。

 十分常温の水で洗った後、高温、できたらボイルに近い湯で洗います。

 常温の水で色があまり出ないぐらいに洗っても、温度を上げて洗うと、吸着した染料がまた大量に落ちてきます。

高温の湯で、色が出なくなるまで洗えば、色止め処理は要りません。広げて乾燥します。

 濡れたまま置いていくと、まだわずかに残った染料が集まってきてムラになることがあります。

==閑話==

 VS 染料を1相法で使うこともできますが、

アルカリには重曹を、1−2%使う。

尿素は、濃色・ターコ配合に、3−5%使用する。

重曹添加後は速やかにプリントする。

プリント・乾燥後は、直ちに固着する。

直ぐに固着できない時は、密閉して保存する。

蒸し時間は5−10分ぐらい。

といった配慮が必要です。