地染め

 プリントした生地の白場を染める方法として、筆染めと浸染を紹介します。筆染めは、文字通り筆で地色を付けていきます。浸染は、染料を溶かした液に浸して染めます。

(1)筆染め

 プリントと同じく1相法と2相法があります。プリントと同じレシピ(処方)で、粘度を筆で描けるように落とします。粘度調整をしないと染料がブリード(泣き出し)します。ブリードの効果を逆に利用することも面白いです。

 プリント→固着→水洗後、筆描きする2段法と、プリントと筆描きの染料を同時に固着する1段法がありますが、前者の方がリスクが少ないでしょう。

 網点のページで紹介した作品は、筆描きのブリードを生かしたものです。

(2)浸染

 VS 染料を恒温法で染めるのが扱いやすいと思います。

 

恒温の染色槽として、下記の方法が考えられます。

a.染める生地が、少ないなら、2重槽にします。

外槽の湯を交換しながら、染色槽を設定温度に保つようにします。

 

b.多いなら、連続可変ヒーターを使います。

熱量が無段階に調節できるので、ヒーターのオンオフ操作が不要になります。

 

 染色条件は、染料メーカーの推奨する方法に従いますが、一般的な VS 染料の染色法です。

 

a.浴比

 通常は、1:20ぐらいです。生地100g なら、浴2L です。

 

b.染料

 染料濃度は、生地重量に対して決めます。owf 濃度と言います。

生地100 gに対し、染料1 owf % なら、1g です。

 

c.薬品

 ソーダ灰、芒硝などの薬品は、浴濃度に対しての濃度です。

ソーダ灰は一度に加えるとムラになりやすいので分割投入します。

例えば、5%、15%、80%です。

 

芒硝、ソーダ灰濃度の一例です。

d.染色工程

40°C恒温法です。

40+α°Cの湯に、染料、芒硝を溶かします。

染める生地を入れよく染液に馴染ませます。

20分キープ後、10分毎にソーダ灰を投入していきます。

ソーダ灰投入後、中淡色30分、濃色60分キープします。

常温で水洗後、高温の湯で洗います。

乾燥します。

 

キープ中は、時々攪拌します。